本テキストは Wio LTE を使用するために必要なソフトウェアを Windows にインストール手順を説明します。
準備するもの
- パソコン / 1台
- インターネットに接続できる環境
- USB Type-A ポートが最低1つ以上あり、利用可能なこと
- 電力供給が1A以上であること (USB 3.0対応していれば概ね安心です)
- OS: Windows(8.1 もしくは 10)
- ※ソフトウェアをインストールするため、PCに対する管理者権限を持っている事 と ブラウザでのアクセス制限がかかっていない事
- Wio LTE (本体、 電源兼シリアルコンソール用microUSBケーブル) / 1式
Wio LTE 基礎
《知識》Wio LTE の電源ON/OFFの方法
Wio LTE には電源スイッチがありませんので、下記作業で ON / OFF してください
電源 ON
microUSB ケーブルを Wio LTE の microUSB ポートに接続すると自動的にONになります
電源 OFF
microUSB ケーブルを抜きます。いきなり抜いて OK です
※シャットダウン処理は存在しません
【作業】Wio LTE の “通常モード” と “DFUモード”
Wio LTE は2つのモードを持っています
この操作は Wio LTE の開発で何度も行うことになりますので、必ず覚えてください
- 書き込まれたプログラムを実行する「通常モード」
- プログラムを書き込むことができる「DFUモード」 (DFU = Device Firmware Upgrade)
これらのモードの切り替えは Wio LTE 上の RSTボタン と BOOTボタン の組み合わせで行います
各ボタンの位置は下記のとおりです( Wio LTE の表裏にボタンがあるため、横からみた図で確認ください)
「通常モード」での動作のさせ方
microUSBをPC等に接続して電源が供給されると Wio LTE は 通常モード で起動します
もしくは、起動中の Wio LTE の RSTボタン を押すと 通常モード に移行します
RSTボタンを利用した通常モードへの移行
※動画ではmicroUSB接続をしていませんが、実際は接続した状態で行ってください
確認方法
後述する「Virtual COM Port ドライバ」がインストールされていれば、デバイスマネージャの ユニバーサル シリアル バス デバイス (Windows 7 の場合は Universal Serial Bus Devices) の一覧に STMicroelectronics Virtual COM Port が表示されていれば、通常モードで動作しています
「不明なデバイス」等になっている場合は、このページの後半で解説している「Virtual COM Port ドライバ」をインストールしてください
「DFUモード」での動作のさせ方
「通常モード」の Wio LTE に対して、下記操作を行います
- BOOTボタン を押し、 押し続けてください
- RSTボタン を押し、離します
- 押し続けていた BOOTボタン を離します
DFUモードへの移行方法
※動画ではmicroUSB接続をしていませんが、実際は接続した状態で行ってください
確認
デバイスマネージャの ユニバーサル シリアル バス デバイス (Windows 7 の場合は Universal Serial Bus Devices) の一覧に STM32 BOOTLOADER が表示されていれば、DFUモードで動作しています
追加ソフトウェアのインストールの手順
Wio LTE を使うためには、開発環境の準備を行います
- Virtual COM Port ドライバ
- WinUSB ドライバ
- TeraTerm
1. Virtual COM Port ドライバ
Wio LTE を通常モードで動作させた際に、Wio LTE にシリアルポートでアクセスするためのドライバです
Virtual COM Port ドライバは Github: SeeedJP/WioLTEforArduino - InstallVCOMDriver-ja の手順に従ってファイルの入手とインストールを行ってください
確認方法
Wio LTE を PC と接続してみてください
その際デバイスマネージャ上で STMicroelectronics Virtual COM Port と表示されるようになれば、インストールに成功しています
2. WinUSB ドライバ
Wio LTE を DFU モード に切り替えてファイル書き込みを行う際に必要なドライバです
2-1. Zadigサイト の Download にある Zadig 2.4 をクリックして、zadig-2.4.exeをダウンロードします
2-2. Wio LTE を DFUモード に切り替えます
DFUモードへの切り替え方は、このページの前半で確認してください
2-3. zadig-2.4.exe を起動する
2-4. zadig-2.4.exe の [Options] > [List All Devices]
2-5. STM32 BOOTLOADER を選んだ後、Driver欄の左を STTub30 、右を WinUSB に変更してから、Replace Driverをクリックします
2-6. デバイスマネージャの ユニバーサル シリアル バス デバイス (Windows 7 の場合は Universal Serial Bus Devices) の一覧に STM32 BOOTLOADER が表示されていれば成功です
3. TeraTerm
Wio LTE からのシリアルコンソールを読み書きするためのソフトウェアです
※Wio LTE 開発の際、Arduino IDE 標準搭載のシリアルモニターは動作が不安定になることがあるため、TeraTermを利用するようにしてください
検索エンジンで TeraTerm を探し、ダウンロードとインストールを行ってください
以上でインストール作業は完了です。
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