本テキストは Wio LTE を使用するために必要なソフトウェアを Windows にインストール手順を説明します。

準備するもの

Wio LTE 基礎

《知識》Wio LTE の電源ON/OFFの方法

Wio LTE には電源スイッチがありませんので、下記作業で ON / OFF してください

電源 ON

microUSB ケーブルを Wio LTE の microUSB ポートに接続すると自動的にONになります

Wio LTE と PC を microUSBケーブルで取り付けたところ

電源 OFF

microUSB ケーブルを抜きます。いきなり抜いて OK です

※シャットダウン処理は存在しません

【作業】Wio LTE の “通常モード” と “DFUモード”

Wio LTE は2つのモードを持っています
この操作は Wio LTE の開発で何度も行うことになりますので、必ず覚えてください

フロー

これらのモードの切り替えは Wio LTE 上の RSTボタンBOOTボタン の組み合わせで行います
各ボタンの位置は下記のとおりです( Wio LTE の表裏にボタンがあるため、横からみた図で確認ください)

Wio LTE を横からみた図

「通常モード」での動作のさせ方

microUSBをPC等に接続して電源が供給されると Wio LTE は 通常モード で起動します
もしくは、起動中の Wio LTE の RSTボタン を押すと 通常モード に移行します

RSTボタンを利用した通常モードへの移行

to-normal.gif

※動画ではmicroUSB接続をしていませんが、実際は接続した状態で行ってください

確認方法

後述する「Virtual COM Port ドライバ」がインストールされていれば、デバイスマネージャの ユニバーサル シリアル バス デバイス (Windows 7 の場合は Universal Serial Bus Devices) の一覧に STMicroelectronics Virtual COM Port が表示されていれば、通常モードで動作しています

「不明なデバイス」等になっている場合は、このページの後半で解説している「Virtual COM Port ドライバ」をインストールしてください

Windows 通常モードの時のデバイスマネージャの表示

「DFUモード」での動作のさせ方

「通常モード」の Wio LTE に対して、下記操作を行います

  1. BOOTボタン を押し、 押し続けてください
  2. RSTボタン を押し、離します
  3. 押し続けていた BOOTボタン を離します

DFUモードへの移行方法
※動画ではmicroUSB接続をしていませんが、実際は接続した状態で行ってください

to-dfu.gif

確認

デバイスマネージャの ユニバーサル シリアル バス デバイス (Windows 7 の場合は Universal Serial Bus Devices) の一覧に STM32 BOOTLOADER が表示されていれば、DFUモードで動作しています

Windows DFUモードの時のデバイスマネージャの表示

追加ソフトウェアのインストールの手順

Wio LTE を使うためには、開発環境の準備を行います

1. Virtual COM Port ドライバ

Wio LTE を通常モードで動作させた際に、Wio LTE にシリアルポートでアクセスするためのドライバです

Virtual COM Port ドライバは Github: SeeedJP/WioLTEforArduino - InstallVCOMDriver-ja の手順に従ってファイルの入手とインストールを行ってください

確認方法

Wio LTE を PC と接続してみてください
その際デバイスマネージャ上で STMicroelectronics Virtual COM Port と表示されるようになれば、インストールに成功しています

Windows 通常モードの時のデバイスマネージャの表示

2. WinUSB ドライバ

Wio LTE を DFU モード に切り替えてファイル書き込みを行う際に必要なドライバです

2-1. Zadigサイト の Download にある Zadig 2.4 をクリックして、zadig-2.4.exeをダウンロードします

2-2. Wio LTE を DFUモード に切り替えます

DFUモードへの切り替え方は、このページの前半で確認してください

2-3. zadig-2.4.exe を起動する

2-4. zadig-2.4.exe の [Options] > [List All Devices]

2-5. STM32 BOOTLOADER を選んだ後、Driver欄の左を STTub30 、右を WinUSB に変更してから、Replace Driverをクリックします

2-6. デバイスマネージャの ユニバーサル シリアル バス デバイス (Windows 7 の場合は Universal Serial Bus Devices) の一覧に STM32 BOOTLOADER が表示されていれば成功です

Windows DFUモードの時のデバイスマネージャの表示

3. TeraTerm

Wio LTE からのシリアルコンソールを読み書きするためのソフトウェアです
※Wio LTE 開発の際、Arduino IDE 標準搭載のシリアルモニターは動作が不安定になることがあるため、TeraTermを利用するようにしてください

検索エンジンで TeraTerm を探し、ダウンロードとインストールを行ってください

以上でインストール作業は完了です。

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